【易占い】八卦-兌(だ)

八卦(はっけ、はっか)は、古代中国から伝わる易占いの基本となる8つの図像。乾(天)・兌(沢)・離(火)・震(雷)・巽(風)・坎(水)・艮(山)・坤(地)。自然界に存在する全てのものはこの八卦で表すことができるとされています。また八卦はそれぞれ自然現象を表すだけでなく、方位や人間の部位などの属性も表しています。また、これら2種を組み合わせて生まれた六十四卦は自然界・人間界のあらゆる事物事象を表しているとされます。易ではこれらを元に柔軟にイメージを広げることで占いのリーディングに応用していきます。

兌(だ)

☱ 読み:ダ
正象(自然):沢
卦徳(性情):説
人物(家族):少女
身体:口
動物:羊、小魚、鳥
味:辛
方位:先天・東南/後天・西
十二支:酉
九星:七赤
五行:金
五星:海王星
色:白・金
易数:2

兌の成り立ちと意味

2つの陽爻の上に、陰爻が1つで構成されているのが「兌」です。2陽を1陰が抑え、旺盛な陽気を陰気が軟化させ、穏やかにするという卦です。地にくぼみ凹がありそこに水がたまっている沢を表しており、おもに水に関連するものを想像させます。また兌という卦名は説(よろこぶ)という意味とされ、説く、言う、話す、論ずるなどの口に関係あるものや、喜び、娯楽などを表します。

兌の象徴

兌が8つの天地自然のうち「沢」を象徴しています。卦徳は説または愉悦を示しています。さえずるもの・せせらぐもの、すなわち口や水に関係あるもの、楽しいものを表します。人物では、少女あるいは遊女やホステス、愛人、世話人。動物なら羊・小鳥・川魚・豹・猫。人体の部位では口・肺・歯。方位としては西。地支では酉を示す。納甲(干支を八卦に配当)では丁、五行の火、五方の南が当てられます。また秋の豊かな収穫を示す八卦とも解釈されています。

そのほかイメージされるもの

楽しいもの、喜悦、悦楽、歌う、和やか、遊具、金銭、妥協、色情、外交、狭量、窪地、盆地、池、谷、湖、遊技場、飲食店、喫茶店、穴、抜け道、抜け出す、おしゃべり、へこみ、不足する、欠ける、少女、若い妻、芸人、西、金、肺、歯、舌、口の中の病気、胸部疾患、手術を必要とする病気、くもり、雨、梅雨、星空