【占い基礎知識】占いとは

占いとは

古来より、人間は「自分は一体何者なのか」「この先の人生はどうなっていくのか」といった疑問を抱き、神や自然や宇宙といった神秘的な世界に近づくことでこれらの答えを導き出そうとしてきました。こうした未来・運勢・人の心・世の理など、本来人間が直接知ることのできないものについて判断することやその術(すべ)のことを「占い(占術)」といいます。

西洋と占い

西洋では紀元前1800年頃に誕生したバビロニアを起源とする、西洋占星術が有名です。当時はすでに天の星々と神々を結びつけ現在の12星座の原型が形作られていたとされ、その後紀元前300年頃ギリシアに伝わると個人の運勢を占うホロスコープ占星術に発展。四元素の思想やタロット占いや予言は長らく国や政治において重宝されるようになりました。しかしキリスト教が浸透した中世ヨーロッパの時代には、占いは迷信や魔術的なものとして捉えられるようになり、15世紀~18世紀の魔女狩りが起きるなど、その後も流行り廃れを繰り返していくことになります。

東洋と占い

日本でも古くから占いは国政において重要な役割を担ってきました。かの有名な卑弥呼も鬼道と呼ばれる占いを行っていたという記述が中国の歴史書に記されています。占いが発展を遂げたのは、飛鳥時代、中国から暦などの文化とともに亀卜、易占、風水や陰陽五行思想が伝わってからで、都にはこれらを扱う神祇官や陰陽師が誕生しました。なかでも陰陽道が広く浸透した平安時代には陰陽師が政治の中枢を担うだけでなく、貴族たちの朝から晩までのすべての行動が占いによって決められるようになりました。最盛期をすぎたあともこうした占いは秘術として受け継がれ、江戸時代には庶民にも広がっていくことになります。

占いの種類

人類と占いの歴史は古く、世界中ではそれぞれの文化や宗教と密接に結びついて多種多様な占術が生まれました。占術は大分すると、その手法や特性の違いによって「命術(命占)」・「卜術(卜占)」・「相術(相占)」という3つの種類にわけられます。さらにこのうち、西洋で発展した占術を「西洋占術」、東洋で発展した占術を「東洋占術」と、文化圏の違いによってジャンルわけすることもあります。

【命術】生年月日・時間・場所をもとに生まれ持った運命を占う方法
【卜術】その瞬間偶然でた結果をもとに近い未来や過去を占う方法
【相術】その人の生まれ持った姿形をもとに現在の状態を占う方法

【西洋占い】西洋占星術/タロット占い/手相学・手相占い/人相学・人相占い/ルーン占いなど
【東洋占い】易学/九星学/算命学/四柱推命/宿曜占星術/姓名判断/風水など